残業代を定額にしている事実

みなさんは、サービス残業をしたことがありますか?「サービス残業」とは時間外労働や深夜労働、休日労働を労働者にやらせておきながら、その分の賃金を会社側が支払わないことを言います。不払い残業とも呼びます。会社にとっては、労働者をただ働きさせ、丸儲けになるため、放っておくといつまでたってもやめようとしません。最近でも名のある大企業が次々と摘発されている事実があります。
こうしたサービス残業の横行によって、多くの労働者が過労死や過労自殺、メンタル障害に追い込まれています。何年も前から「サービス残業をなくそう」と呼びかけられていますが、減少する気配がないのが現実問題です。
サービス残業の実態というものもさまざまです。会社側はいかに残業代を支払わないか、というテクニックを使っているとも言えるでしょう。しかしながら、労働基準法の盲点をついているようで、つけていない場合がほとんどです。
残業代は必ず支払われなければなりません。残業代の管理が面倒であるということを理由とし、毎月一定額を支払っている事を理由にして、従業員がどれだけの時間を残業したとしても、一定額の金額以上の残業代を支払わないような例もあります。いわゆる、「定額制サービス残業」と言うものを取り入れてしまっているのです。つまり、何時間残業しようとそれ以上の残業代を支払わないというような例もあるのです。
例えば5万円を定額として、基本給のほかに残業代が支払われている例があるとします。この場合に、何時間残業をしたとしても、5万円以上の残業代は一切支給しないと言うような場合があるということです。これはもちろん違法です。会社は残業時間に見合った残業代を支払わなければならず、一定額とされている以上の労働をした場合は、それ以上の分についての残業代も支払われなければならないのです。
会社側としては「定額で残業代を支払っているのだから、何も払っていないよりマシだ」と言いたいのかもしれません。しかし上記で説明したように、労働者が残業をした分だけ支払う義務があるので、労働者はこれを理由に会社を告発することもできるのです。